2018年7月8日日曜日

最近のトレーニング(6,7月)

まずはpump2での記録から
前回のブログからの進捗は、
・セット替えした一反木綿全ての課題( 5.8〜5.11d)、1撃。(OSorFL)
この日は、かなり良い集中力が出た。(5.10d〜5.11dまでを1day。残りは別の日に、隙をみて登った。)

・タワーは、5.11a以下、全部1撃。5.11bは2撃。
・黄緑5.11d1本2日6便でRP。
現在白の5.11dをトライ中。→RP(通算2日、5or6便。最上部のクリップムーブが決まったら登れた。(ハリボテにキョンで左手サイドカチで停止)

・現在赤の5.11dをトライ中。2日7トライで到達高度は終了点のクリップ。
この手の10便以上っぽい課題も、だいぶムーブ修正が早くなってきた。1便目は3ピン目でフォール、5ピン目までで途中敗退。30分休み、5ピン目上の探り便。3便目から繋げてトライ。1日目の到達高度はラスト3手手前。2日目、3便出して、3便目はゴールホールドを保持するも手繰り落ちしそうで、クリップを諦め、クライムダウンしフォール。

しかし毎度若干疲れるムーブとクリップ位置や体制を修正すると、高度がどんどん伸びて、ちょっと面白かった。
かなり完登の良いイメージはできたので、次回は絶対登りたい。
赤が終われば、タワーも黒の5.12aのみ。

・タワー右は、5.11c,d1本づつ1撃。
5.11c、2本は3便と4便。5.11b以下は全て1撃。
→他は手をつけていない、変わらず。
残り、5.11d,5.12a×2,5.12d

・奥壁 緑の5.11d(通算5日以上、15便以上。半年をかけてRP。 最上部のワンテン地獄が、3,4日、10便くらい出しても進捗ナシで半年くらい封印。2週間前封印を解き、以前全然できなかった、手に足ヒールができ、その後5便くらいでRP)

今後の展望については、8月にベースキャンプのリードコンペ、12月にTNFC、来年のBLoCには全戦出たいな〜と思っていて、8,9月までは、リード中心、10月以降翌年の3月までは、ボルダー中心にトレーニングをしていきたい。今年の秋からは、ボルダーの外岩も比率30%くらいで取り組みたい。

pump2では、傾斜壁の壁を頻繁に替えてくれない限り、もうほとんどRPの経験しか積めそうにないので、OSの経験を積むには、ボルダーや出稽古か外岩でOS出来そうなやつの比率を上げるかだな〜。

最近自分の取り組み方と傾向を考える機会があったのだけど、

OSトライなら、ルート派。
特に外岩のルートはクラック、ボルトに関係なくトライ前とトライ中に、戦略を立てて、何度も練り直すのが楽しい。
つまりは、超持久系(ワイドクラックやロングルート)などの無限レストポイントが点在している課題が好き(笑)

RPトライなら、ボルダー派。
コンペに出るようになる前は1カ月〜半年くらいでRPできるくらいの課題を登ることに意味があると思っていたし、数トライで登れる2つ上くらいの一番可能性のある課題をしつこくトライするということが一番強くなると思っていた(笑)

今でも、ルートの繋げ核心のルート(ムーブが全パートできるが繋げていくとムーブができなくなるという課題)より、ボルダーで、できないムーブを延々と試行錯誤する方が楽しいと感じる(笑)
今でも、OSで勝負にまったくならないどころか、完登に時間かかりそうなやつもボルダーでは、触っている。

結論としては、オンサイトとレットポイントと、リードとボルダーのバランスを均等にするということを重視していると思う。理由はすべてが上達したいと思っているからかなー。

あとは上記の通り、ボルダーの外岩もがんばりたい。
去年はワイドクラックのみをやっていたことを考えると、今のわたしのトレンディーなだけなのかもしれないが、とりあえず今はそう考えている(笑)。

2018年7月4日水曜日

甲府幕岩(6/30,7/1)

I登山塾女子会 VOL.3
@甲府幕岩





週末はI登山塾女子会にて、2日間甲府幕岩。

毎度たくさんの封印したい過去をつい思い出してしまう(笑)、こちらの女子会は、自分を見つめ直すきっかけを毎度提供してくれる(笑)


わたしは小さい頃から20代前半くらいまで、自己主張を自然に抑える人間だった。
「なんでもいいよ〜。」「どっちでもいいよ〜。」「そうだね〜。」が口癖で、
小さい頃は親に、学生時代は友達や先生に嫌われるのが怖かった。


ちなみに好きなタイプの男性は自己主張が強く、なんでも決めてくれる人であり、年上が好きだった(笑)。

常に頼りたいと思う人や仲良くしたいと思う人に、嫌われないように行動し続けてきた。


そう、アルパインクライミングがやりたいと思う大学3年生の夏休みまでは…笑!


アルパインクライミングがやりたすぎて、就職活動をやめて、はじめて母親と毎日ぶつかり合い、大学の近くに家賃25000円の家を借りて、家出をした。

探検部も主将を引退した冬に出した、危険な冬壁計画がまったく部会で通らず部を辞め、一時的に全ての探検部関係の友達を失った。





就職活動を辞め、探検部を辞め、大学にもあまり行かず、ボルダリングジムのアルバイトを決め、当時大好きだった某有名クライマーのブログを毎日繰り返し読みながら、バイト先で毎日ボルダーをやっていた。


しかし、そのクライマーのように、圧倒的ボルダー力をつけて、ソロになるしかないと思いながら、現実はなかなか実力もあがらず、ひとりで外れたこともない登山道を外れる勇気もなく、社会人山岳会の見学や、知り合いのつてなどで、アルパインクライミングをやっている人を探し続けていた。


その後、約一年くらい固定パートナーのフォローをやって、その人に見切られた。

その見切られた頃がちょうど富士山の仕事が始まるくらいであり、富士山ガイドの仕事にのめり込み、オフシーズンものめり込むことによって(笑)、現実を逃避していた。

Kちゃんに出会うまでの私は、強いアルパインクライマーになりたいと口で言っているだけで、現実はボルダージムで毎日ダラダラと登り、今が楽しければそれで良しという仲間達と夜な夜な飲み歩いていた(笑)。

就職しなかった以上、強いアルパインクライマーにならなければいけないという脅迫観念に苦しみ、苦しむだけで何も努力できないことも強く思っており、生きることがとても辛かった。
そんな時代が約5年前。


Kちゃんとのクライミングを定期的に始めたのが、4年前。
I塾に行き始めたのが3年前で、卒業したのが1年半前くらい。


と考えると、この5年間で人生と人間性が180度変わったと思う。


今は、誰かに嫌われても、仲良くなれない人がいてもしょうがないと思うし、
アルパインクライマーに別になりたくないと気がついたし、
かといってすごいフリークライマーや、すごい課題を登るためにフリークライミングをやっているわけではないと思っているし。



代わりに言いたいことがはっきりといえることや、
クライミングそのものを純粋に楽しんだりがんばったりすることができること、
そして、やりたいことしかやってない人生に後ろめたさをまったく感じない自分になれたことが、たまらなく幸せであり、毎日楽しく生きられている。


全ては、他人に全ての判断、責任、価値、評価を求めなくなり、代わりに全てを自分に求めるようになったおかげだと思う。



常に危険が付きまとっている壁の中では、自分の力で登っていくことが始めたばかりの頃は一番難しい。
そもそもその重要性に気がつくことが難しいと思うが、
自立を第一に考えて、膨大な情報の中から取捨選択し、必要な物だけ拾っていけば、自ずと道は拓けると思う。


初心者時代に自分の周りに常に存在していた、亭主関白系の男性は、今はまったく居なくなり、代わりに多数の自立した女性クライマーと、男女平等社会基本法を守る男性クライマーが存在している(笑)。


今回の甲府幕岩での2日間は、そんなことばかり頭によぎったり、いろいろみんなに聞いてもらいたかったので、割と洗いざらいこの5年間の話をおおかた話した気がする(笑)


そして、激アツMOSトライ、感動のRPトライが、恒常的に繰り広げられる女子会メンバーに、勇気とパワーをもらって、日々成長させてもらっていると今回は改めて強く感じた。

また自分としては、最近ボルトルートで攻めのRPトライになるような課題を登っていなかったので、今回トライした、「ジベリングス」に喝をいれていただいた気がする(笑)

(初日の最終トライ)



「ジベリングス」は、MOSを狙うも2ピン目付近で全然無理で、「アラポテト」を待っていた人が、いたのもあり、途中敗退。
2便目で3ピン目トップロープ状態くらいの場所でフォール。そこから断片的に繋げても、4ピン目のヌンチャクがかけられず、何度もフォール。勝負のヌン掛けでなんとかかけられA0トップアウト。
2日目に入り3便目でも到達高度は変わらず。4便目でも4ピン目下の核心ムーブがこなせず、
そこから全セクションを全部ばらした。

そんな5便目でも、登れるか登れないかは紙一重で、4ピン目のクリップ前の勝負の一手は避けられず、キーホールドが止まりクリップできて完登できるか、キーホールドが止まらずロングフォール(3ピン目のヌンチャク足元より50cm以上って感じなので、失敗したら1ピン目下まで落ちる)になるか紙一重の状況で、出した一手が止まり無事5便目で完登。


完登できたのは、メンバーの静かな応援と、ビレイヤーが何度もロングフォールを止めてくれたおかげだと思う!

毎回女子会を終えて思うことは、
みなさま、一緒に登ってくださって本当にありがとうございます!という、感謝の気持ちばかりである。


この女子会を細く長く継続し、参加者と一緒に多くの経験と、学びを得たいと思っているので、今後とも参加者全員が楽しめるようにみんなでいろいろと検討して、開催していきたいと思う。そして参加者も少しずつ増やしていけたらいいなと思う。


********
〈2日間でトライしたルート〉

・森の唄 5.10a(再登)
・てるやまもみじ 5.10a/b(FL)
・わささび 5.10b(MOS)
・シリコロカムイ 5.10d(RP、ナイトミュージックをトライしていた時に、トップアウトの為に使ったことがあるため)
・サイコモーター 5.11a/b(MOS)
・ジベリングス 5.11d(RP、通算5便、2日)