2016年8月9日火曜日

湯川(7月7日)

大学探検部の先輩ND先輩と湯川へ。
ND先輩とは探検部時代から趣向は似ているのに、なかなか一緒に登ることがなかったのである。
古い記憶を辿ると、私が大学3年生の夏に親不知~上高地に後輩も含め3人で行ったことがあり、岩を背負いながらもコースタイムの1/3のペースでサクサク歩くので、まったくついて行けず、ちょっとこの人と山に行くのストイックすぎて無理と思った気が…笑

2年前に当時pump2でアルバイトをしていた大学探検部の別の先輩と3人で、ビショップ遠征に行った時は、初日からカチ系の2段を鬼打ちしていて指皮に穴が開いていて、やっぱこの人ヤバいって思った気が…笑

探検部の新年会等で、会うたびに「一緒にクライミング行きましょうよー」と誘うものの、「かめちよのビレイヤダ、体重差が20キロ以上ありそうだし、お前のビレイは不安だ」と断られていた。

ボルトルートは5.12は余裕でクラックも現場判断でこなせると自負していた先輩が、(ちなみに彼は基本夏壁やアルパインやボルダーなのでショートルートのリード経験はボルト&クラックと共にほぼないし、一度もロープを使うところへは一緒に行ったことない。)
ベースキャンプで久しぶりにたまたま再会した際に、どういう風の吹き回しかわからないが、クラックに行きたいと言い始め、7月の休みの日を全部教えてくださった…笑
人間も人間関係も少しずつ変わっていくものだ。

そんな経緯があって湯川へ。
まずはデゲンナーでボルダー練習。
ハンドジャムのコツをレクチャーして、実際にデゲンナーの下部を登り降りしてみせた。
するとなかなかハンドジャムが効かないらしく、質問攻めにあったり、私の登りが楽そうで終始感動していたり、しながらも2時間程度ボルダー練習をストイックに続けた。
デゲンナーが完璧に登れるようになってきたら、フィンガーにも興味を持ちはじめ、無名フィンガーやフォーサイトの下部でもボルダー練習を始めた。

ND先輩は、ひたすら「クラック面白いな、クラック難しいな、練習が必要だな」と連呼していた。

ボルダー練習でND先輩のジャミンググローブが崩壊したので、一度休憩することとなり、その後「大和屋」に私がトップロープを張り、ND先輩が擬似リードすることになった。
カムセットも自発的に地上で決めまくり、アドバイスを求められたのて、改善するというやりとりを休憩中続けていた。

その間に私は「コークスクリュー」や「サブタナル」をリードトライさせて貰っていたので、ND先輩はトップロープがとても嫌になったようで、今後はリードで登ると言い始めた。

という事でまずは、「大和屋」のリードトライ。サクサクRP。
その後に「デゲンナー」をリードトライ。
核心部でワンテン。

私は「フォーサイト」をトライ。
1便目テン山、2便目はフォール後から3テンくらい。

ND先輩も最後の力を振り絞って「デゲンナー」をもう1便目。
気合いのRP。
ND先輩の計画的には「コークスクリュー」も登って帰る予定だったのだが、右腕が痙攣し、パンプが治らなくなったので下山。

1日を振り返ってみると、凄まじい勢いで凄まじい刺激を受けた。
自分より死ぬほど頑張っているクライマーと登るべきだと思った。

ユルいハイカーだった私と比べてストイックに寡黙に楽しそうに真剣に登っているND先輩と同じ世界が見えるような気がする今があることが、当時のサークルの位置関係からすると、不思議でしょうがない。

トライしたルート
・大和屋 5.7(再登)
・コークスクリュー 5.9(RP,通算2便,2日)
・サブタナル 5.9(×)
・フォーサイト 5.10a/b(×,×)


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