2018年4月25日水曜日

甲府幕岩&兜岩(4/21,22)

先週末は、なかなかご一緒できていなかったが、地味に長い付き合いになってきた、ISさんとH子さんと甲府幕岩と兜岩へ。

この週末は、
“フォローやトップローパーに人権はないんだよ。
だから強いクライマーになるしか、自由と人権は手に入らないんだ。”

という自分の人生にもっとも影響を与えた言葉のひとつと思う言葉を強く思い出す週末だった。

今となっては全くお誘いが誰からもなくなってしまったが、クライミングができるようになりたいと強く思っていた5年前は、フォローお声がけは恒常的に雪山や沢登りから小川、瑞牆のマルチまで多数いただいていたし、そのお誘いになんでも乗り続けることが自分の成長につながると本気で信じていた。

それはリスク管理、クライミング技術などすべてにおいて自分が弱く、相手が強く、自分がオールフォローかトップロープで相手がオールリードの関係。
しかしわたしが相手の思うようにサクサクと動けなかったり、ロープワークでもたついたり、
しかしながらリードをしたがったり、ボルダリングが上達したり、リスク管理を学ぼうとすることでも、どんどん崩壊していき誰もいなくなった(笑)。

技量と性格がフォローに都合が悪く、誰のフォローワーにも結局はなりきれなかったという現実を痛感しつつ、それでもロープを使ったクライミングが出来るようになりたかったので、
新しいリーダーを探すか同レベルのモチベーションを持つ人間を探すかという迷走の中で、偶然自分の考えに賛同してくれたKちゃんと出会い、「脱フォロー、トップロープ宣言と主体的クライミングおよび登山」という理想だけを熱く掲げ、リードジムや奥多摩の岩場に電車とバスで通い始めた4年前の自分を思い出した。
そんな思い出を思い出させてくださったおふたりから、刺激と元気を貰った。

おふたりとも師匠のところで、基礎クラスからコツコツと修行を積まれていただけあって、意識の高さ(岩に対するフェア精神と他人を頼らない強い気持ち)とモチベーションの高さ(常にルートのオブザベーションを続けることやオンサイトトライを大切にする姿勢)は、ピカイチで、自分が同グレードをトライしていた頃よりも格段の質の良さを感じた。むしろスタイルの追求は現状わたしよりも厳しと思い、考えることや学ぶべきことが多かった2日間だった。

〈写真を拡大してみると表情がやばかったのでつい…女子会ならではの気の抜けようか…笑?〉


激熱な女性とぜひ登りたいということで、I塾女子会というグループを立ち上げ、定期的にメンバーの方々と登りたいと思いました。
今後の人生がグッと楽しくなる予感^ - ^
みなさま今後とも宜しくお願いします!

追伸:甲府幕岩は地図上よりもはるか下のゲートが開いておらず片道10キロくらい歩く羽目になりましたので、ゲートの開いていない時期は注意…笑
ちなみに貸し切りでした(笑)

******
★甲府幕岩(9時〜21時アプローチ往復4時間半)

・HIVE 5.10a(MOS:ついに登れた(いつもは4人待ちくらいなので諦めていた)

・WILD WOOD 5.10c(MOS:HIVEと同じ動機でトライ。核心は実質3,4手くらい)

・深海の幻想 5.11a(MOS:WILD WOODとほとんどおんなじ感じで悪いバージョンって印象。)

・キルト 5.11b/c(MOS:これは今日イチピカイチのOS。行きつ戻りつ力でいつもの粘り勝ち。また、1、2ピン目間はムーブが読めていたのもあり思い切りムーブが起こせたのが良かった^ ^)


今回は人気ルートに自由に取り付けてよかった^ ^


★兜岩

・二度あることは三度ある 5.8(MOS)

・nightmare 5.10c(MOS:H子さんから簡単と情報を伺っていたが、わたしの体感は普通の5.10c)

・げん直し5.10a(FL)

・祝退職 5.11b


(×,RP:2日間で唯一落ちた課題。オンサイト状態ではラインが読めず、見当違いのホールドに祈りを込めてデッド、案の定フォール。のち、ハングドックでサクサクムーブ解決の2撃。昨日もpump2のタワーの5.11bで同じことをやってしまったけど、こういう課題を確実にOSできるようになればほんの少し強くなれる気がする)

・目覚め 5.10b(FL:2人がハマっていた課題を触らせてもらう。核心ムーブが難しい。)



・大好き 5.10d(MOS:最終ピン周辺でホールドが細かくなり、難しい。)



今はようやく自由に自分のクライミングが楽しめるようになってきた気がする…笑
そして初心者の頃の私が掲げた1年後くらいの目標の姿に、4年後に到達できた(笑)
クライミングの成長はゆっくりと長い道のりで、今後もゆっくりと果てしなく長いんだろうな。
そんな成長過程を今後も最大限楽しんでいきたいと改めて思った。

2018年4月15日日曜日

河又(4/14)

I塾生湯川合宿あらため、
OCCとNCCのコラボイベントが河又で開催(笑)

密かに夢だった生OCCの掛け合いが生で見れ、とても楽しい週末だった。
久しぶりに河又に行ったが、激混みでびびった。
そしてようやく河又のイレブン台に可能性が見え始めた。
今後も年に数回ペースで通って行きたいが、やっぱり御前岩のグレード感を考えると、河又は厳しい岩場だと改めて思った。

※※※※※※※※
・麦畑 5.10b(アップのつもりだががちがちに緊張しアップにならず)
・ミヤザキミドリ 5.10a(こちらもアップ)
・ターミナルドライブ 5.10b(MOS:今日は大人気だった(今まではやっているひとをあまり見たことがなかった)のでやってみた。登りやすく気持ちいい系だった)

・畑 5.11b(×、RP,通算3日、6便目くらい。発射のムーブをはじめ1ピン目付近で相当苦戦。
核心ムーブを完全に固め、上部でプルプルしながらなんとかRP)





・デンジャ・デンジャ 5.11b(×,×,×,RP,  通算2日6便。ボルトの位置によりホールドが探れず、何度もフォール。2便目でようやくムーブ解決。3便目は右手ガバ取りでフォール。4便目で何とかRP)





広島ツアーのまとめ

大学生の頃から長期活動が大好きで、春、夏、冬のまとまった休みはほとんど活動に出ていた。

大学1年生が終わる春は自分が初めて大きな企画をし、リーダーを務めた「国道9号線を歩く(京
都~山口まで約650キロ)」という旅に出た。
そのころから約10年。北アルプス2週間の縦走や、吉野川ラフティング遠征。Bishopやプラナンへ約1ヶ月の遠征など行った。
びっくりするほど趣向が変わっておらず、自分自身にびっくりする…笑

活動は山であれ川下りであれ、歩きであれ期間が長ければ長いほど楽しいと思っていた。というか野外生活が好きだった。
しかしフリークライミングの遠征に目を向けた時、遠征先での成果という観点からみると、日本で登れない奴が遠征先で登れるわけがないという現実を痛感した。(Bishopで登れた課題は3級1本と3級以下の課題、プラナンで登れた課題は5.11a1本以外はすべて5.10台)

フリークライミングが強くなる為にはバム生活のような極端な生活ではなく、コンスタントにジムや岩場でトレーニングが出来るような生活だと薄々思っていた。
そして期間も半月程度が集中力と肉体疲労の限界だと今回思い、これ以上のロングバムである必要はないと思った。
フリークライミングの遠征で成果を出せる、理想の生活にようやくここ2,3年は近づいている。(1日の労働時間はもう少し少なくてもとは思うが…笑)

と開拓という岩を探しては登るというのも非常に楽しかったが、やっぱり自分にとってハードなラインに取り組むということが大好きなんだなと改めて痛感した。

今後も国内外リード、ボルダーを問わず、2週間くらい同じ場所にとどまってクライミングをするということを継続していきたい(笑)
自分の人生においては、プチクライミングバム生活とクライミング能力の向上の両立が一番重要だと改めて思ったので、無駄なことはどんどんやめて、必要なことに労力を最大限かけたい。

よい目標や課題を岩から沢山貰えた。
次回広島に行く頃にはワングレード上の自分で臨みたい。
旅はいつも新しい風を吹かせてくれる。




広島ツアーフォトギャラリー(三倉3/26~4/3)

                  <ツアー前半の大本命ワッフル 5.10c>

                   <師匠を悩ませたおじいさんのぺたぺた 5.11c>


 <最上部のスラブに移るセクションでランジが成功し奇跡のOSをきめた5.10bのワイド。>
 <このクラック登りたい!と思って師匠の反対を押し切り始めたモルモットクラック 5.11a。大敗退…(´;ω;`)>

<感動的なOSだった新世界 5.11d。by師匠>

               <試練を与えてくれたスーパーチムニー 5.10b。>


 <への字ハング 5.10c。フィストで粘り過ぎて右手が血まみれになり現在も若干傷が治らず(笑)>
<ダブルクラック 5.10d。久しぶりのガバハンドサイズに癒されFL>

広島ツアーフォトギャラリー(宮島3/22~25)

<ロープウェイ下車から観光登山道を90Ⅼザックで上がる>

                    
                      <藪の中から獲物発見>


                       <藪漕ぎつらい>



<弥山山頂>

                     <ハンドクラック発見>

                          <岩屋大師>


                  <快適なテント生活>

<駒ヶ林北壁>


                      <きれいな4,5サイズ>  

                      <岩探し、しゅっぱーつ!>



2018年4月13日金曜日

広島ツアー記録 ②(三倉)

3/26
温泉レスト。ほの湯という、宮島に近い温泉へ。露天風呂が充実していてかなりいい感じ。800円(JAF会員で50円引き)。

3/27
【Bコース、6合目周辺ハイキング道沿い】
・ぬかよろこび 5.10a(×,×)NP&B
(スラブのセクション、最上部の1歩に泣く。2日目にも改善されず)

・ワッフル 5.10c(×,×)NP 
(1便目は、出だしでふい落ち。2便目は抜け口で粘り負けフォール。強傾斜の真っ向勝負系クラックをやったことがなかったので、課題をトライするたびに楽しさと苦しさが込み上げてくる…笑)

3/28
3/27にエリアは同じ
・ぬかよろこび 5.10a(×:昨日と同じ1歩が踏み出せず。敗退、封印。)

・ワッフル 5.10c(×,RP、通算2日4便:勝敗はカムの数を1つ減らしたこと。カムセットでいつも苦戦して落ちていたので、そのカムを取らずに突っ込んだ。
ムーブは成功する自信があったし、この便を逃すとRPのチャンスはないと思い選択。
しかし、1つ抜けるとグランドフォールでかつ、その1つは脆いフレークに決めているという状況。)

・Cフェースノーマル 5.10b NP ハンド〜チムニー (os:核心はフェースとワイドのミックスパートか。長くて気持ちいい系)

3/29
レスト、3/26とほとんど一緒の過ごし方(笑)

3/30
【エレファントノーズ】
・源助崩れから右にトラバース。モルモットクラックの先へ進むと大きな岩が
、それがエレファントノーズ。翌日マルボーさんが最近かなり掃除してくださったと知る。

・エレファントノーズ正面 5.10b(フォロー:スラブからハンド〜オフィズスと変化に富んでいて面白かった。

・リービットイヤー 5.10b NP,ハンド〜ワイド(OS:出だしに苦戦しつつなんとかOS)

・ごくろうさん 5.10b NP&B、ワイド〜スラブ(OS:最上部のスラブで奇跡のランジムーブで奇跡のOS。全体的にイメージより全然苦戦。)

・モルモットクラック 5.11a(×:下部であっけなくフォール。テンションをかけつつ、クラックの途切れるところがこなせず、エイドダウン。)

3/31
【青白ハング】
・スーパーチムニー 5.10b NP、ワイド(×,RP:中間の6番が効かないセクションがオンサイトトライでこなせず、クライムダウン。(2時間越え)。16時まで待ってトライ。なんとかできなかったセクションができて、RP。)

4/1
【Bコース中岳フランケ下部】
・入門クラック 5.9 NP、ハンド〜オフィズス(OS:出だしのオフィズスがかなりぎこちなくトライ後、何度か練習。)

・入門カンテ 5.9 NP、ハンド〜NPフェイス(FL:出だしがこちらも難しい)

・への字ハング 5.10c NP、ハンド〜オフィズス(×,RP:最上部で広くなり、ムーブが出てこず、粘り負け。2便目は粘り勝ちしたが、フィストをきめていた右手の側面が血まみれになり、その後のトライは断念。)

4/2
【中岳フランケ下部〜青白ハング左】
・門前払い 5.7 NP(FL:これは唯一アップっぽく登れたルート(笑))

・ダブルクラック 5.10d NP、シンハンド〜ハンド(FL:久しぶりにワイドムーブ一切なしのクラック。)

・触角 5.10c スラブ(×:手が悪くなってからの1歩が踏み出せず敗退…)

・雨のあと 5.9 スラブ(×:上に同じ。ワイド用のゆるゆるの靴が悪い気がしてきたため、スラブ自体を断念…笑)

・つつじの咲く頃 5.9NPフェイス系(FL:集中力や判断力が低下する中、気力と根性を出し切ってなんとか完登(笑)これ以上やると、心身共におかしくなりそうなので、クライミング終了!)



広島ツアー記録① 宮島

3/21
朝東京を出発(4時)
広島に16時くらいに到着
クライミングセンターセロでボルダー(17時〜20時)

3/22
天気予報好転
レスト→宮島探索に変更
昼くらいから、宮島へ向かいロープウェイで上がり、獅子岩周辺を探索。ワイドクラックを2本発見し、リード&フォローで登る。荷揚げにハマり、宮島口下山は20時に。船の終船は20時15分くらいと記憶。

3/23
2泊3日の準備をして、宮島へ上陸。
前日と同じで、ロープウェイで上がり、駒ヶ林まで岩を探しながら、縦走。
駒ヶ林北壁の目の前のコルにベースを作る。
岩屋大師の近くのワイドクラックを登る。
オンサイトトライで持っていたガバが割れグランドフォール。2便目でRP。


3/24
朝、松前峠下の薮を探索。クラックを2,3本発見。10時くらいから駒ヶ林北壁の登はんをスタート。
1p目:師匠(ハーケン連打の箇所が怖かった。自分がリードだったら時間かかりそう…)

2p目:わたし(綺麗な4〜5サイズのクラック。クラックのサイズの変わるセクションでカム切れ&ランナウト状態ではできそうもなかったので、ピッチを切って交代。)

3p目:師匠(案の定ピッチを切ったすぐ上が濡れていてドロドロだしムーブも悪かった!
フォローのわたしが2、3回落ちた。あみだしたアームリービテーションでなんとか突破)

4p目:わたし→師匠
グルーブ入り口にてプロテクションが取れず数手進まないといけないセクションで挫折。師匠と交代。師匠も数メートル上でプロテクションが取れず、敗退。
左の水浸しのワイドから登ってカム回収。懸垂下降4回で取り付きへ戻る。

この日はこれで終了。

3/25
松前峠下で見つけたワイドクラックを3本。
2階:・たまご返し(自分が命名) 5.10a?
OS(出だしが悪いというか取り付きまでが怖い。中に入ってしまえば、5.7くらいのチムニー)

4階:・ティラノザウルス(自分が命名) 5.9? OS(またしても出だしが悪い。スラブをノープロで5mくらい上がるか、閉じているびしょ濡れのクラックをトラバースするかであり、後者を選択。)

・裏番長(師匠が命名) 5.10a? OS(瑞牆のトラベルチャンスのような見た目の課題でまたしてもわたしだけ下部で苦戦…泣。クラックに入ってしまえば、5.8くらいのチムニー)

ということで宮島編は終了。