2023年3月18日土曜日

2021年‐2022年外岩ボルダーの記録と10年間の記憶~外岩ボルダーと私~

 【外岩ボルダーと私の関わり方】


2013年:1年間御岳に通うも何も成果なし。忍者返しライフワーク。
     成果マミ岩4級がのぼれたくらい…。
      おもに女子会とホットケーキパーティを開催。あと御岳ハウス※の管理人
     ※エスカラードの常連さんたちと共同で御岳に家を借りていた。

2014年:2月~3月 Bishopツアー 約1か月のツアーで登れたのはV3 Funky Tut 1本と
     V2以下数本のみ。概ね何も登れなかった。帰国して御岳や湯河原に数日いったが、
     成果はソフトクリーム岩凹3級のみ。その後11月よりプラナン遠征ということで、
     リードへシフトしていく。その後は1年に1日2日程度登るくらい

2019年:たまたまGWに天候が悪く御岳で1日登った。遊歩道岩トラバース1級が登れた。

2021年:10月頃湯河原へ。やっぱり何も登れなかった。
     2021年12月野猿谷と豊田ツアーへ行った。
     ※現在リードも含めて、宿題と成果をExcelファイルにまとめ中
     12月 御岳
              外岩ボルダー:年間合計:8日


2022年:1月:湯河原 / 4月:御岳
     3月~10月 野猿谷 6日くらい
     GW:北山公園 2日 / 京都笠置 2日
     主な成果:美藩登 初段など
             外岩ボルダー:年間合計:12日

再開しても以外と年間10日くらいしか行ってないのね…。そこに驚き…。
多分10年で60日未満くらい

昨年までの感じだと、外岩で1dayがちょうどよいのは2~3級くらいで登れないものも多い。ただデータでもしっかり見るべきかと思っているので一度、表にまとめて分析しようと考えている。

そろそろ大きな目標(年単位)→中間ステップ→スモールステップの決めて分析するってしたほうが良いと思っているので、その話はまたブログに近々書きたい。
ちなみに今年(2023年の大きな目標は海賊船(有笠5.13a)とTNFCWD2で戦い、本選出場。
なので外ボルダーに目標は置いていないのだけどヒール系はもっとうまくなりたいので、ヒール系の課題の回収と初段1DAYがちょうどよい状態にはなりたい。
(イメージは現在の城山の5.12前半くらいの感じ)
といいつつ宿題回収からかとは思っている。(御岳のほとんどの1級までの課題とか…ポールポジション(豊田)とか…)

35歳(あと3年)時にボルダーでアメリカ遠征したいので、来年の大きな目標は小川山の2段にしようと考えている。

10年間の主な外岩成果と宿題(書いてみると宿題も意外と少ないw)

≪成果≫
3級:ソフトクリーム凹(御岳)/パンのカンテ(豊田)/CIM,グーリンダイ,ドラゴンの盾(野猿谷)
2級:ジーラ(野猿谷)
1級:遊歩道岩トラバース(御岳)/ムーンリバー,こいのぼり(豊田)
初段:美藩登(北山公園)/極上のおつまみ(豊田)

≪宿題≫
3級:マミ岩3級(御岳)/フクロウカンテ(豊田)/アイアンメイデン(湯河原)/キャラメル,山紅葉,モンキーロケット,鳴かない羊(野猿谷)/SLIT(京都笠置)/達筆,サブウェイ(小川山)/デールクラック(瑞牆)
2級:イギリス人のトラバース(御岳)/アナザースカイ(湯河原)/チップクラック,夜を待ちながら(瑞牆)
1級:忍者返し,デッドエンド,立ち鵜(御岳)/ポールポジション(豊田)/ヒールマン(湯河原)
初段:貴船,パイプライン(湯河原)/ムーンサルト(豊田)




    


2020年‐2021年を振り返って

 【2022年:所感】

2020年10月1週目に海賊船でグランドフォールした後にめっきり、
ハードな課題への挑戦心が薄れ、リードジムのモチベーションも下がり、
インドアボルダーしかほとんどやる気がなくなっていた…。

 クラックも2021年‐2022年の大堂海岸ツアー以降モチベーションが下がり、パットホール(※城ケ崎かんのんがねの5.10d)を頑張ってRPしかことくらいしか記憶しかない。

 ブログを書くモチベーションもどんどん下がり、ほとんど何も書かなくなってしまった。
唯一の発信モチベーションといえばDボルダリング八王子の常連さんと1級~3級の課題の情報共有するをする為、インスタにモチベーションがあったくらい。
(文章にしてみると驚くべき程しょぼいゆるふわ女子、いやゆるキャラ…)

 Dボルの2級の打ち込みをライフワークとしていた、2021年の秋(11月)にDボル常連の友人であったTS氏に御前岩に誘っていただき、『セルベッサ 7b+』 のトライを突如始めた。
まだ登っていないラインの中で一番登ってみたいと思えたからという浅い理由で始めた。いったん始めたものの核心パートのヌン掛けが2日目が過ぎてもできておらず、以前の自分であれば、別ルートに変更するレベル位、まるでムーブができなかったし、ムーブができた後はヌン掛けができなかったので、最初の8便くらいはただただ中間部でフォールし続けた。
しかし、Dボルライフワークのおかげか、TS氏のおかげかわからないが、なぜか来週には進捗できるのではないかと、悲観することがあまりなく、確かにわずかに進み続け、3日にTOでき、その日の最後のトライでノーテンで最終ピンまでつなげることができた。
そして11月最後の週末に無事RPできた。(4日12便)




 セルベッサは自分の中で大きい存在で、セルベッサに自力取り組めたことにより、自分にとってハードな課題を完登まで諦めず、かつ100%自分の力でこなす自信をつけることができた。

《良かった点》
①同じ課題を毎週打ち込み、完登することができた経験が積めた点
②自力でヌン掛け、回収、ムーブ検討が行えた点
③①②の経験が自己最高グレードで行えた点(7b+⁼5.12b/cは登ったことがなかった。どころか自力で取りついたこともなかった。)

 海賊船に再び向き合うにはどのように修行を積めばよいのかよくわからず、ただ逃避して過ごしていたので、2021年としては、一番前向きな経験であったと思われる。
2022年の振り返りに続く…。






2022年12月3日土曜日

2020年11月から21年までのクライミング(外岩:リード)

≪ 有笠事故未遂後から、2021年末までの記録を備忘録的に記載≫
※残っていない情報も多々あると思われる。
振り返りは後程記載予定

【2020年】
11月7日 @佐久志賀の岩場(with  ISさん)
ドリームランド  5.10a(FL)/ハブアナイスデイ 5.10b(FL)/一本杉カンテ 5.10c(MOS)/ドキドキ宣言 5.10b(MOS)/ときめき宣言 5.10b(MOS)/エアーダンス 5.10b(MOS)

11月14,23日 @神戸岩(with Mさん、NMさん)
1日目・アルマジロ 5.9(FL)/ガバ丸 5.10a(MOS)/ウィーリー 5.10c(×,RP)/割箸 5.10d(MOS)
2日目・バブルス 5.11b(×,RP)

12月5日 @佐久志賀の岩場(with ISさん)
ふな 5.9(MOS)/めだか 5.10a(FL)/ひつじ 5.10c(FL)/ヤマユリフェース 5.10d(MOS)/いしわたり 5.11a(MOS)

12月19日 @城ヶ崎、門脇崎灯台下(with H子さん)
・ナボナ 5.8(FL)/ストマック 5.9(×)

【2021年】
12月26日〜1月2日 @城ヶ崎、あか根→大堂海岸(with 塾長先生、H子さん)
城ヶ崎、あか根: 無名のワイド?(OS権を残しクライムダウン)
大堂海岸、東のエリア: 無名のハンド 5.8(FL)/青い悦び 5.9(OS)
未公開エリア:ワイド系5.10b(OS)/5.9(FL)
彫刻岩周辺:無名のハンド(4番) 5.9(敗退)

1月16,17日  @城ヶ崎、おたつ磯、かんのんがね(with ISさん)
おたつ磯:ワンポイントジャム 5.11a(×)
かんのんがね:かんのんクラック 5.10a(OS)/パットホール 5.10d(×,×)/  パットホールの隣の無名トラバース 5.7くらい?(FL)

2月6,7日 @城ヶ崎、かんのんがね(with ISさん、Mさん)
1日目:Hクラック 5.8(FL)/マルトクラック 5.9(FL)/パットホール 5.10d(×,×)
2日目:パットホール 5.10d (×,×,RP:通算7便、3日)


2月13,14日 @城ヶ崎、オーシャン、なみだち(withMさん)
オーシャン:裏ボクサー 5.10a(OS)/ホッテントット横の無名のルーフハンド 5.10bくらい?(×,RP)なみだち:グッドサミング 5.9(OS)/ヘッドオポジション 5.11a(×,×)

2月21,23日 @柴崎ロック、佐久志賀の岩場(withH子さん)
柴崎ロック:ウォーミングフック 5.10a(MOS)/得うるしぎ 5.11a (×,RP)

佐久志賀の岩場:西遊記 5.10c(MOS)/マーチ 5.10b(MOS)/ジブラルタル 5.10b(MOS)/ケイジ 5.10b(MOS)/登竜門 5.11a(MOS)

11月の毎週土曜日:御前岩(withTさん)
★★★セルベッサ 7b+(4日、12便RP)
ハーケンクロイツ 6b(2日、4便※2020年春の宿題)

12月21、25日 @城ケ崎、日蓮崎、なみだち(withMさん、ISさん)
スーパーシリアスジャム 5.11a(×、×、× ※2019年以前の宿題)
ヘッドオポジション 5.11a(×、×、× ※2019年以前の宿題)












2022年11月22日火曜日

2年後_新時代(ジム編)

 ワン〇ースでいうとエースと白髭の死により、一つの時代の終わり。
ルフィーたちの修業期間。2年間 = 私の修業期間(笑)
※実は少女時代(小学生~大学生)までかなりのジャンプ好きだった。

 【2年間の振り返り】
①インドアボルダー:2020年秋、海賊船グランドフォール後に配属された部署で、労働地獄を経験。気が付けば、週に5回インドアボルダーをする日々を送る。
2021年春からDボルダリング八王子でボルダリングのパーソナルレッスンを受講後、万年3級クライマーからの脱却の可能性とボルダリング動画の自撮り学習にハマり、同じ課題を何日か打ち込んで進捗させることができるようになり、ハードレッドポイントが楽しめるようになってきた。
2021年春にDハチのグレード感が辛くなってきた時点では3級が3割くらいしか登れなかったが、2022年夏ごろには3級8割、2級3~4割くらいコンスタンスに登れるようになった。
現在はマッドロックにホームジムを移動しつつ、週末はボルダージム遠征。マッドロックはDボルより数字1辛い印象。3級に3~4日、2級1~2割…。頑張ろう…
インスタグラムにて日々のボルダリング日記公開中。アカウント:kamechiyo.ka

②インドアリード:2020年秋~2022年春。PUMP2で5.11aのOSがほとんどできない。モチベーションがだいぶ低い。2~3か月に1回行くか行かないかレベル。
2022年GW前後からMさんに声をかけさせていただき、週一で5.10台から少しずつ再開。5.10台から1本1本丁寧にOSトライ。また8月中旬から弟がリードを始めベースキャンプに8月末~行き始める。こちらは5.10a~なる2本1づつア(プして落ちるまでグレードを上げるルールで取り組む。(原則通りでないことも多々あり)

【再開後のpump2の成績】(4月~11月 週1回くらい)
~5.10台:全1撃
5.11a~5.11Cまで:7~8割型 最大で7便(ツナミの青:5.11b他は3便以内)
※新しく変わったタワー:5.11Ⅽ未トライ       
5.11d:ピンク(100度)3便/青(一反木綿)2便/黒(ショートウェーブ)2便/現在奥壁の黄色をトライ中(2便出した)/新しく変わったタワー:5.11d未トライ

5.12a:赤(一反木綿):5便(2日)/ピンク(ツナミ)5便(2日) ※他は未トライ
5.12b:水色(ツナミ):6便(3日) ※他は未トライ


【ベースキャンプの成績】(9月~11月 計7日)
~5.11b:50/72:全1撃 
5.11c:5/9 :3本フォール(汗)全部垂壁系(青ボリューム系:3try、黄緑カチ系:2try、白スローパー系:宿題) 
※+2本ホールド替え前のレインボーアーチ周辺でよいOSができた。
5.11d: 4/5:全1撃 ※残り1本は2階の長もの
5.12a: 2/6:黒薄被りカチ系:5便(2日) 青メインウオール:2便 
※+1本レインボーアーチの前回セットで5便で登った5.12a(青スローパ、カチ系)

所感:
①ジムのグレード感:PUMP2は3年前と比較して全体的にアルファベット1甘くなった印象、ベースキャンプの傾斜壁に関してはさらに甘くなったPUMP2からアルファベット1~2甘い印象。垂壁、薄被りはPUMP2ぐらいか場合によっ考え辛いものも多々あると思われる。
環境変化によって3年前より強くなったのかはこれからわかるのではないだろうか。

②傾斜壁で落ちるのは全然怖くないが、垂壁、薄被りで怖くなることが多々あり。
手足が甘くクリップできるほど静止できない。下記パターンが多いように思う、早急に改善したい。
安定感なし → 登ってしまう → クリップできない → 足元になる → 落ちるの怖い → テンションコール → ムーブ全バラシ → RP

➂補助トレーニング
ホットヨガ:週3~5日(2021年6月、首の激痛をきっかけに藁にも縋る思いでスタート。その後劇的に症状が改善されたため、依存し始める。最近の悩みは柔軟性や疲労回復をヨガに依存しているだけのように思われる。もっと自分の頭を使わないとだめだなと思い毎朝晩、自分の頭で考えてストレッチする時間を1時間ずつなるべく作るようにしている)

テニス:週2~3日(もともとは家族の付き合いで2021年3月に開始。現在は、テクニックの習得方法、持久力、瞬発力、のために継続)

マシーンで筋トレ:週1日(マシーンピラティスとフィットネスの器具トレーニングを交互に行う。先月から開始したため、効果は今後報告。またトイレに行くたびに家で懸垂を行う)

キャンパシングボード:ベーキャン飯能のキャンパスラングがビギナー向けでそこで練習を何度かしたおかげで、少しはできるようになり、週1日くらいで、15分~30分程度行う(1本(ばしと、両手でひきつけて出すやつが連続してできるようになった。キャンパのムーブ名知りたい(笑)。現在は距離を出す方法と、コントロールする方法を検証中)

★クライミングに通用することは本当は何なのか、考え続けたい。

こんな感じの2年間というかここ最近。2021年は8:00‐20:30で労働していたため、あまりトレーニングできてない。

➂おまけ:メンタル面。最近はそんなに波がなく安定してクライミングに対して高いモチベーションが維持できるようになった。特に小さな成長や気づきを得ることを楽しめるようになり、思うように成果が出なかったり、登れなくてもそんなに落ち込まなくなった!

べき乗測によってうまくなっていくもの(10回やってレベルが1つ上がったとしたら、次は10×10の100回練習しないとレベルは上がらないみたいな理論。)私もそう思うー。




2020年12月1日火曜日

ヌンチャクアブミについてと検証結果報告

「ヌンチャクアブミについて、解説しますね」といってからはや2か月…。
検証はしたものの、実際事故の再現ができず、もやもやしていた(;'∀')

 ちなみに2か月間知り合いのクライマーの方に出会う度にヌンチャクアブミについて聞いて回ったのだが、ボルトルート中心のクライマーの方々はは使用経験どころか存在すら知らないという回答が多く、逆に先生方(山も含めたオールラウンダーの方々)は、スリングでループを作ることのできない場合の手段として、カラビナ同士を連結してスタンスとして使う場面はあるとの回答が多かった。
数人しかお話を伺えていないので統計やデータにはならないだろうが、ボルトルートでヌンチャクアブミを検討することがない人が、相対的に多いとは思った。

 事故検証作業については、ランナウトのドラツー壁で検証を行った。
その際に塾長先生と昔所属していた山岳会の先輩Hさんにお手伝いしていただいたのだが、カラビナ同士の干渉に大変気を使っているとのことで、如何に自分が今まで無頓着でやっていてリスクを想像できていないということを再度痛感することができ終始大変勉強になった。
Hさん本当にありがとうございました!!

≪ヌンチャクアブミの外れるメカニズムを写真で解説≫

1⃣ヌンチャクアブミ(ゲートやや干渉状態)


             2⃣カラビナがゲート上で縦になる


3⃣ 2⃣の状態を踏みつける(指が足役)


4⃣片方のカラビナのゲートが開き連結が外れる



1⃣~4⃣を実際の壁の中で再現しようと試みたが、ねじれを作ったりカラビナ同士の干渉を
最大限活用して立ち込んでみたが連結は解除されずロープもアンクリップされなかった。
ちなみに石田塾長に交代したが再現できずという実験結果となった。


※ロープが通っていない方のヌンチャクをね左にねじって立ちこんでみた。
(いろいろ他にもやってみましたが…)

ちなみに話を伺った方の中にヌンチャクアブミに立ちこんで外れたという人も一人もいなかったので、今回の事故はゲートが干渉していてかつ半開きだったとかなのかなーと腑に落ちないが思っている…。
しかしながら腑に落ちないので、今後もずっと考え続けていきたい…。

≪最後に近況報告≫
今年のベストシーズンを棒に振ってしまったし、結局1か月くらい外岩へ行くこともジムで本気で登ることもできなかったのだけど、(傷の通院終了が11月中旬くらい)
それと引き換えに
・筋トレや静止トレが習慣化
・今まで行ったことのない岩場へ向かい(神戸岩や佐久の岩場)下から積み上げていくことの重要性を再認識
・PUMP2のルートを下から積み上げ計画を開始
(現在PUMP2復活!!と思ったがよく考えたら2か月で5日くらい(笑)成果も5.11b以下全クリ、5.11b残り2本なところ…年内5.12到達は厳しそう…笑)
・アレルギーを治すべく本気で向き合う覚悟(最近発作再発、そろそろ本気でやばいと最近感じたところ…)
・2年振りに年末年始のツアー計画を立てる

など前向き?な行動や感情も多かった2か月であった。

最後になりましたが、様々な方に温かいメッセージや貴重なご意見をいただき、大変嬉しく思いました。その節は、本当にありがとうございました。

岩場の記録はまた追々書こうと思います。


2020年10月15日木曜日

有笠山(10/4)(事故報告書)

10月4日(日) 有笠山、アドベンチャーランド、海賊船というルートにて2ピン目少し上からグランドフォールするという事故を起こしてしまった。



(前半薄被りセクションが感謝の心(5.12a)、岩の先端まで行くと海賊船(5.13a))

以下事故報告書風に記載

■発生日時■
2020年10月4日(日) 12時頃
■発生場所■
有笠山、アドベンチャーランド、海賊船
■メンバー■
私、IKD君、IKD君の後輩のFK君
■内容■
感謝の心パート(5.12a)2ピン目少し上からグランドフォール


■事故の概要■
 感謝の心パートヌン掛け中、3ピン目で発生。具体的には3ピン目のヌンチャクを掛けるには、ヌンチャクがセットされている状態のクリップホールドのガバよりも1手と2歩進めねばならず、2ピン目足元少し上となってしまう。そこで安定したクリップ体制が作れず、5度くらいヌン掛けに躊躇した。
 その後自力でヌンチャクを掛ける方法を諦めて、2ピン目のヌンチャクに新しいヌンチャクを連結しループ(ヌンチャクアブミ)を作成した。作成したヌンチャクアブミに立ち上がったところ、カラビナ同士の下方(ロープが掛かっている側)の連結が外れ、ヌンチャクアブミが崩壊した。その現象によりロープが2ピン目のカラビナからアンクリップされ、私は2ピン目足首くらいからグランドフォールし、右半身を主に地面と岩に強打した。

■事故発生後の状況■
 グランドフォール直後から意識はあったが全身が痛く、どのような体制で落ちたかは自分ではよくわからない。IKD君に岩に右半身を岩に強打したことを教えてもらう。フォール直後は全身に力が入らず、ロープを外してもらったが、自力で立ち上がり歩行は可能であった。その後強い眠気が襲ってきて小一時間くらい眠った。その際に2人からマットも借りたということは記憶にある。しかしそれ以外の記憶があまりない。12時くらいに起きてからは、フェアリーエリアで登っていた知人(ISさん)に連絡を取り、一緒に帰宅させてもらった。その際には自力登下山可能であり意識もはっきりとしていた。
(アドベンチャーと駐車場を往復できるくらいの状態)
 しかし家に帰ってたら右ひざ横の皮膚が深くえぐれており、出血が止まっていないことに気づく。(黒くて厚手のタイツをはいていたので気が付かず、且つそこまで傷が深いとは思っていなかった)

■事故発生翌日~現在の状況■
 翌日朝一で脳神経外科に行き全身のCTと右ひざの外傷を確認してもらう。CTは問題なし、外傷は皮膚欠損創と言われ、脂肪層の奥まで皮膚がなくなっている状態(500円玉程度の大きさ)完全に完治するまでに1~2か月と診断を受けた。初日は消毒とフィルムを張る処置。3,4日後に数針縫った。現在は週に2,3回通院し消毒とフィルムを交換するもののなかなか皮膚が上がってこず、膝を動かすと痛みが強く走る状態。また膿のような液が溜まってきて、2日経つと液が漏れてしまうのでフィルム張替え。 

■事故の直接原因■(2点)
①ヌンチャクアブミのリスク認知不足(知識不足)
 ヌンチャクアブミにはカラビナ同士の干渉によってゲートが開くという意識がなかった。
ロープとヌンチャクアブミの位置関係に無頓着であった。
またIKD君に指摘された、ボルト側のカラビナに作成するという方法も知らなかった。

②ヌンチャクアブミのリスク検証不足(行動中の判断力低下)
 あまり作成したことがないヌンチャクアブミを作成し立ち上がるという行為にリスクの検証なしに及んだということが、平常心では考えずづらい。冷静に考えればその場でリスクを想像できる範囲の行為であったはずであり、平常心でなかったのが問題。
では、平常心でなかった間接的要因について考えてみる。

■間接的な要因■(3点)
①ヌン掛けを早く終わらせたいという焦り
自分からヌン掛けを申し出たにも関わらず、ムーブやヌン掛けがスムーズにできないという焦り。具体的には感謝の心パート1ピン目直後セクション、ランジムーブに数回失敗したのちに、1ピン目までロープを掴んで上がり、そこから数手進め2ピン目のヌンチャクを掛けた。その後事故が発生した3ピン目のヌンチャク掛けを試みるも、なかなか掛けられず、躊躇してしまったという、気持ちと行動の乖離が焦りにつながった。


②安全管理方法の妥協と挑戦権の確認不足
 約5年前、感謝の心を当時のパートナーにヌンチャクを掛けてもらいトライしていた際に3~4ピン目間でロングフォールし、グランドフォールスレスレというヒヤリハットをした経験がある。そこから大反省し、考えを改め、常に新しいルートに挑戦する際には自力でヌンチャクを掛け回収できるかを自分のクライミングのルーティンとすることにより、安全管理力や挑戦権を確認していた。
 しかし、海賊船はその掟を守れていない。
感謝の心パートは通算10日くらいやっているような気がするが、5年くらい前と昨年を通算しても、1度しかヌン掛けをしていない。その1度は昨年感謝の心RP後、海賊船をトライする際に一度はヌンチャクを掛けせねばという自責の念から、IKD君にお願いして掛けさせてもらった気がする。
当時も感謝の心パート3ピン目のヌンチャクと5ピン目のヌンチャクはヌンチャクアブミを作ってかけた。そしてヌン掛け便にも関わらず、海賊船パートの核心の4ピン目でヌン掛けで手繰り落ちしそうになった。その印象が強く残り心底怖いと思い、ヌンチャクをただ普通に掛けるという行為がネックだと1年半くらい考えていた。

③パートナーに対する後ろめたさ
 最近メキメキ強くなるIKD君にMOS権を譲ることが多く、一緒にトライしたルートのほとんどは彼に先行してもらっており、ヌンチャクを自分で掛けていないことは後ろめたく、しかしながらセッション効果や、パートナーの完登によって完登モチベーションが高まり、課題が登れてるということは一緒に同じ課題をトライする度に感じていた。
少しモヤつきながらも課題を完登できたことによってそのモヤ付きを薄れさせるという、側面を内心は感じていた。自分の後ろめたさを払拭する為に絶対海賊船のヌン掛けがしたかった。

■反省点及び再発防止のために■
・ヌンチャクアブミの知識技術不足改善
   (座学で検証してみたが、フィールドで検証する必要性有)
・ロープのアンクリップについてフィールドで検証する
・事故発生直後の全身チェックを行うべきであった
・間接的要因を長く深く考え続ける
 (今は気づかなくても数か月後や数年後に気づくことがあるかもしれない)
・事故について様々な方の意見を頂いたり、事故当事者とディスカッションするなど

■事故の総括と今後への意気込み■
 まずはヌンチャクアブミ破断~グランドフォールまでの間に死ぬかもしれない思ったので、死ななかったこと及び皮膚の欠損で済んだことは非常に幸運であると考えています。
 それから、事故当日はパーティの方々のみならず、様々な方にご心配及びご迷惑をお掛けしたことについて深くお詫び申し上げます。また人が死んだり大事故を起こすと岩場閉鎖に繋がりかねないということも深く受け止めております。

 そして別パーティーであったにも関わらず自宅まで送り届けてくださったISさんには感謝の気持ちで一杯です。車内でISさんからお話しいただいた、クライミング=自分と岩の対峙という気持ちが私には薄れてしまっていたのではないかと、1年半前にIJCでディスカッションした問題を私自身が行っていたのだなと強く深く反省しました(薄々自覚はアリでしたが…)。

 今後はケガの完治を第一目標とし、その後再発防止活動に取り組みます。そして実力をつけ海賊船完登を目指します。





2020年10月6日火曜日

クライミングバム生活(9/19~26)

 シルバーウィークを利用し、一人で山梨&長野に滞在し外岩を楽しんだ!!
私はクライミングも好きなんだけど、それよりももっと長期滞在生活が好き(笑)

と改めて思った今日この頃…(今に始まったことじゃないが)そういえば、大学探検部時代に山登りに特化している(=強い)人とか、川下りに強い人とかのカテゴリーの中に長期活動に強い人って言葉があった気がする…

9/19(土) 湯川(with Mさん)


・黄昏の舞姫 5.10b(NP)に敗退(通算2日目3便目)
・サブタナル 5.9(アップ、再登)

相変わらず下部のシンハンドセクションテン山、上部の泥セクションエイド。シンハンド本当に効かない(涙)朝塩川ダムは土砂降りだったけど湯川は無事だった日。

9/20(日) 坊抱岩(with ISさん、Mさん、HSさん、塾長先生)


            

・シルバームーン 5.8(MOS)
・温泉フェイス 5.10d(2P連結)(MOS)
・芸者ワルツ 5.11b(2便、RP)
・ピナクルダッシュ 5.10c/d(ギリMOS)
・塾長先生おすすめワイドクラック 5.6?(シルバームーンの右横)(FL)

芸者ワルツとピナクルダッシュを登って改めてムーブが読めないことが判明。以下問題点。

・ホールドのかかりの想像ができない
・ホールドのかかりを想定したムーブパターンがない
・というか、足位置さえ読めてない(考えたムーブであっても)

しかしながら久しぶりにIJC💗の皆さんとご一緒できて楽しかったし、すごく上達されていて勝手に嬉しくなった(自分も上達したい…)

9/21(月) 小川山、屋根岩4峰&5峰(with ikeda君)




・ノイズイノ 5.10b(MOS)
・ギャオス 5.10b(FL)
・小川山庭園 5.11d(×,×,RP)

屋根岩5峰初めて行ったがよいところだった(^^♪
小川山庭園もとても面白いルートだった。

9/22(火) 小川山、タヌキ岩(with ikeda君)




・Long Long 小川山 5.11b(FL)
・とろろ 5.12a (×,×)

とろろの核心ムーブできなかった…涙 GAがたくさん割れ目に詰まっていた…。
でもとっても楽しいルートだったので、絶対完登したい。

9/23(水) 北杜市→瑞浪市へ移動。下道でダラダラと進んだがなんか楽しかった。よりみち温泉最高だった。




9/24(木) 瑞浪だが自粛…のためふたたびよりみち温泉(with MSJさん、KMTさん)
9/25(金) 小川山→雨、湯川→雨(with KMTさん)
9/26(土) 小川山屋根岩2峰(with KMTさん)



屋根岩だよ、なのに乾いてないよー涙な朝を迎えたが、セレクション1P目は多少濡れていても登れそうだったので登り、)蜘蛛の糸&枯れ木を落としたよの様子伺い。
意外と乾いている!!てことでトライ→行きつ戻りつ中に土砂ぶり→クライムダウン

・セレクション1&2P目(2P目RP(笑))
・枯れ木を落としたよ 5.11a(NP)(行きつ戻りつ中に土砂降り、OS権は死守)

といった8日間だった。

最後はやっぱ人間は天気には勝てない。そして車ないと改めて何もできないということを痛感。
来年の小川、みずがきまでには絶対車を買おうと思う。
みたいな内容もない反省しかしなかったから、あんなことになったんだ。

To be continued…