2016年4月26日火曜日

小川山(4月23,24日)

師匠の本気お客様モードにて、HSさんと小川山マルチピッチ講習。

マルチ講習になると、始まるまではとてつもなく楽しみにしている癖に、いざ始まると、とてつもなく自信がなくなり、憂鬱になってしまうということが続いていて、土曜日も憂鬱モードだった。
「私、全ピッチフォローでいいです…」と本気で思っていた。

特にロープを絡めやすく、リードのビレイ中ロープを絡てしまいリードが長時間動けなくなるトラブルを過去に2,3度起こしていて、リード中よりも、リードのビレイ中に極度に緊張してしまう。
マルチピッチは憂鬱な過去の記憶を思い出してしまい、今の私には技術的にも精神的にもオーバーワークと感じていた。
それに対してHSさんはとても楽しそうで沢山の疑問点が次々と浮かぶようで、羨ましかった。
しかし、残置を無視してカムセットしながら登ることに対しては今回は恐怖を感じることがなく、不思議と登る前にラインをある程度考えながら登ることができた。

そして日曜日。
何故か土曜日の恐怖は消えて、思考回路が冴えてきて、シナリオと選択肢が次々と脳裏にうかんできて、とてつもなく楽しくなってきた。
「私、オールリードでもいいです!」と土曜日とは180度変わった意見になった笑。
そうなった原因は本当に自分でもよくわからない。

 日曜日に登ったルートが、縦走登山のようなルートで、高度を上げる度に解放感のある山の素敵な景色になっていきテンションが上がったからかもしれない。
そして解放感のある景色は、大好きな谷川岳を思い出して幸せな気持ちになった。
1歩だけずっとずっと登りたいと憧れてやまない一ノ倉沢に近づいた気がして、それに向けて練習を重ねることが出来そうな方法も浮かんできた。
また数年前の私だったら、来週はマルチに出掛けているかもしれないというくらいマルチに対してポジティブな気持ちになった笑。

しかし現在はスモールステップ大好き派となってしまっており、2ピッチのマルチや花崗岩クラックとスラブのショートピッチでロープワークのシステムの洗練と、花崗岩に対する登攀能力の強化の必要性も感じた。
デシマルグレードのマルチを登るには、クラックの5.10台はアップくらいの感じでこなせ、インドアボルダーは1級くらい登れた方がいいなと思った…笑

そうはいっても、3年前とは180度変わってしまったメンタリティを少しづつ修正しないと、現状から大きく踏み出すような挑戦や冒険はできないと思う。
最近はストレスとなる感情や行動を事前に取り除く傾向があり、結果的に世界を狭め、何かを思いつめて疲弊したり、辛いことや嫌なことがあまりなく、日常生活が楽しく平和に過ごせている変わりに、生きる情熱が数年前より薄れている様に思う…笑。

 終始エネルギッシュなHSさんを見ていて、より一層自分の現状に疑問を感じ、
久しぶりにヨガの先生とディスカッションしたいなと思った笑。

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