2016年11月17日木曜日

甲府幕岩、みずがきやま(11月13,14日)

日、月で甲府幕とみずがき。
日曜日はCKさんと、月曜日は師匠と。

テンションコールをしないことは、クライミングの質を劇的に変える。
10本のフォール前にテンションコール→ハングドック→2便目RPトライよりも、1本のテンションコールを自ら発しないトライだ。たとえ落ちようと、ハングドックの効率が悪かろうと。

登れても登れなくても、過程に後悔しないトライの繰り返しは、確実に強くなれると強く感じた。
全力で課題と向き合ったからこそフォールしたら本気で反省できるし、登れたら本気で喜べるんだなと。

そして限界を感じつつ、がんばりつづけることが、クライマーとして、また人間としての成長に繋がると思う。

まずリスクマネジメント能力が著しく上がる。
フォールの可能性が充分にあり得るので、ロープと足の絡みをめちゃくちゃ気にするようになるし、ヌンチャクの向きやカムの効き具合もとても気にするようになった。

また人間性としては、怖くて辛いことからは逃げる性格が強く、楽で楽しい方へ流されてばかりだった性格が、限界トライを頑張ることにより、劇的に改善されつつある気がした。
なぜならば、逃げるよりも、結果はどうであれ向き合う方がめちゃくちゃ楽しいから…笑

昔中学校の先生に言われた、"ディズニーランド的な楽しさよりも、何かを一生懸命頑張ることの方が楽しいって思える人間になれ"っていう意味が少しわかってきた。
当時は熱血すぎてその先生に引いていたけど…笑

根性と根気が足りないって言われていた子どもだった私もちょっとは頑張れる子になってきたかもしれない…笑

とテンションコールをかけない恩恵を強く感じつつ、じっくりと心に引っかかっていた宿題達やトライしてみたい課題に向き合えた気がした。

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具体的なクライミング
甲府幕
・バルタン(NP) 5.9 OS
綺麗なパラレルクラックだったので、アップっぽく快適に登れた。
CKさんのカムチェックの為にTRでもう1回登った。

・ブルーマウンテン (NP) 5.10a/b OS
こちらは甘い見積もり…笑
上部のガチャガチャセクションでレストポイントまで、3回戻る…笑
粘って粘ってなんとかOS。

・ナイトミュージック 5.12a(×)
夏にA0した箇所でフォール。
しかし、今回は核心突破中右手を寄せる場所をミスり、甘さに耐えられずフォール。しかし、ハングドックして3トライ目くらいでムーブ解決。そこ以外は全く落ちる要素なし。
これは集中すれば、次の便で行けそう。

末端壁
・調和の幻想1P目(NP)5.9 OS
6番サイズは4~5番サイズより全然戦えることが判明。慎重に登ったけど、ギリギリって感じでもなかった。

・アストロドーム (NP)5.11a RP(通算4便、1年越しで2日)
1便目:なんかイメージよりジャミングとカムセットが悪い。左手は紫じゃないか…泣と思いつつじわじわ進んだものの、下部核心のリップどりでフォール。その後はちょくちょく様々な箇所でハングドックをしてムーブを解決したが、イメージよりも斜度が強くジャミングも甘く、ムーブ強度が高かったため、長時間レストに入る。(3時間くらい)

2便目:師匠からアドバイスを頂きカムセットの位置を左側のクラックに変更。おかげで劇的に楽になった。
そして1便目よりめジャミングがきまるー!下部核心までサクサクだったが、リップ手間のムーブに迷いが生じ、レストポイントまで戻ろうとして吸われてしまい、その後のムーブは出力が足りずフォール。
ああ、この傾斜は戻ったら終わりなのにバカすぎる…(T . T)
どうしてももう一便出したかったので、そこからエイドダウン。

3便目:2便目より下部核心手前で苦戦…泣
そしてコウモリ…泣泣って思って諦めようとしたけど、
師匠の応援に助けられ、ついに下部核心をノーテンで突破。
意地でも絶対に落ちないという強い気持ちのみで粘って粘ってRP。
やっぱりクラックのジャムポイントやカムセットポイントを覚えるのはまだまだ苦手だと痛感。

しかしながら、昨年の6月にOSトライしたときはテン山&長時間ハングドックのすえ、終了点直下で抜けられず、パートナーに大迷惑をかけても突破もできなかった、
かなり印象的な宿題課題だっただけに、今シーズン登りにこれて良かった^ - ^

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"クライミングとはまさに人生。"と仰られ、
粘りに粘って「バルタン」をRPされた富士山ガイドの大先輩であり憧れの女性の1人でもあるCKさん。
生き方があらわれていた、ナイストライでした^ - ^


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